マストヘッド・ゼノア

ディスタンスレースやフェスティバルレース参加を主としている36フィートのクルーザー/レーサー艇からのご依頼でマストヘッド ゼノアをFusion MR5000で製作しました。船の標準仕様でヘッドセイルがノンオーバーラップとなっているために、どうしても微～軽風時の比較的タイトめなリーチングがウィークポイントになります。ついては、世界のメジャーなディスタンス・レースでは必須セイルともいえるマストヘッド・ゼノアを提案させて頂きました。

この船の場合ガンポール及びマストヘッドのスピンハリヤードを使用して展開しているので十分なセイルエリアが確保でき、またコードゼロ用ファーリング・システムを併用することで少人数でも楽な展開が可能になりました。Fusion MR-5000は主繊維に100%ブラック・アラミド繊維を使用していますので仮に風速が急に上がった場合にも風圧をしっかりと受け止めてくれます。

シートライアル時は真風速が4～6ノット程度でしたが、ウィークポイントであるリーチング時には狙い通り今までにない走りを発揮することができるようになりました。